健康

アクの強い食べ物に多い仮性アレルゲンとは?症状や予防法をまとめました。

うちの娘の場合ですが、つい数分前までは機嫌がよかったのに、急に冷や汗を伴う腹痛を訴えはじめるということが時々ありました。ひょっとしたら吐いてしまうかもしれない、というほどに辛そうな様子で本当に可哀そう。

3時間ほどお腹をさすってあげると治って幸い大事には至らなかったのですが、似たようなことが重なるうちに、原因は「チョコレート」なのではないか?と思いました。しかもコンビニなどで売っている甘いミルクたっぷりのチョコではなく、いわゆるチョコの濃度が高い高級と言われるチョコレートやココアに使用するようなカカオ粉末。

色々調べていくうちに、「仮性アレルゲン」というキーワードにたどり着き、特に小さなお子様を育てるお母さまであれば知識として知っておくべき内容であると思いました。

アナタ自身やアナタのお子様の体調不良、ひょっとしたら「仮性アレルゲンを含む食品」が原因の可能性もありますよ!?

参考までに、チョコレート以外にも仮性アレルゲンを含む食べ物や、予防法・注意点についても記事にまとめましたので参考にされてください。

仮性アレルゲンとは?


仮性アレルゲンとは食品中に含まれる化学物質のことです。

食物アレルギーは、原因となる食品を食べた事により体が免疫反応を起こして化学物質を作りだし、その結果アレルギー症状が出ることですが、仮性アレルゲンは、原因となる食品自体に食物アレルギーと同じ症状を引き起こす化学物質が含まれていて、それが直接体に作用して症状が出ます。

よくある例として,トマトを食べて口のまわりの皮膚が赤くなったり,やまいも触ると手がかゆくなったりすることがありますが,この場合のトマトややまいもが「仮性アレルゲン」になります。

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仮性アレルゲンとなる化学物質と含まれる食品は?


主な仮性アレルゲンとなる化学物質と、含まれている食品の例をあげてみます。

仮性アレルゲンとなる化学物質は、他にも農薬や殺虫剤、環境ホルモンなどまだまだ存在するようです。また、食品についても全ての食品にに「など」をつけていますが、他にも挙げるときりがないようです。

後述する「仮性アレルゲンの予防法・注意点」にも記載しましたが、短期間で食べ過ぎないことや調理法を工夫することが大事です。また、調べていくうちに、「灰汁(アク)が多い食品」に仮性アレルゲンを含む食品が多いなあ、、と感じましたのでしっかりとアク抜きをして食べることも大事です。

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ヒスタミン(かゆみ・むくみ・蕁麻疹)

〇症状〇血管を拡張させ、かゆみ・むくみ・蕁麻疹・発赤・気管支収縮などのアレルギー反応を起こさせる。

<食品>ほうれん草、なす、トマト、エノキダケ、たけのこ、さといも、発酵食品(パルメザンチーズ、ブルーチーズ、ワイン、みそ、しょうゆなど)、そば、とうもろこし、牛肉、鶏肉、馬肉、鮮度の悪い青背魚(サバ,カツオ,マグロ,イワシなど)、ニシンの塩漬け、ドライソーセージ、パン酵母など

ヒスチジン(アレルギーの悪化)

〇症状〇乳酸菌などの微生物によってヒスチジンからヒスタミンが作られてアレルギーを悪化させる

<食品>チーズ、鹿肉、ピーナッツ、アボカドなど

レクチン、エンドトキシン(アレルギーの悪化)

〇症状〇肥満細胞からヒスタミンの遊離を促進させる

<食品>
トマト、イチゴ、パイナップル、アルコール、チョコレート、卵白、エビ・カニ類、魚類の一部など

アセチルコリン(自律神経失調、血管の拡張、気管支収縮)

〇症状〇副交感神経を刺激し、自律神経失調症状や血管の拡張、気管支喘息などを起こす。

<食品>なす、トマト、たけのこ、マツタケ、ピーナッツ(落花生)、ソバ、山芋、里いも、クワイなど

セロトニン(平滑筋の収縮、血管の収縮)

〇症状〇平滑筋の収縮、血管の収縮を起こし、効果が切れると血管の拡張などを過剰に起こし、アレルギー反応を加速させる

<食品>トマト、バナナ、キウイフルーツ、パイナップル、メロン,アボガド,ブラム、クルミ、ヒッコリーナッツなど

チラミン(血管収縮、血圧上昇、頭痛、動悸、発汗、吐き気・嘔吐)

〇症状〇血管収縮作用があり、血圧が上昇する。効果が切れると血管拡張が起こり、頭痛、動悸、顔面紅潮、発汗、吐き気、嘔吐などを起こす。

<食品>なす、トマト、アボカド、バナナ、プラム、鶏レバー、ニシン酢漬、チーズ(特に古くなったチェダーチーズ)、チョコレート、ワイン、パン酵母など

フェニルチラミン(血管収縮、血圧上昇、頭痛、動悸、発汗、吐き気・嘔吐)

〇症状〇血管収縮作用があり、血圧が上昇する。効果が切れると血管拡張が起こり、頭痛、動悸、顔面紅潮、発汗、吐き気、嘔吐などを起こす。

<食品>
チーズ(特に古くなったチェダーチーズ),赤ワイン,チョコレートなど

イノリン:(アレルギー反応の悪化)

〇症状〇肥満細胞からヒスタミンの遊離を促進させる

<食品>
サンマ,タラ,サケ

トリメチルアミンオキサイド(過剰摂取によりアレルギー反応を悪化させる)

〇症状〇過剰摂取により肥満細胞からヒスタミンの遊離を促進させる

<食品>
カレイ、鱈、スズキ、イカ、タコ、あさり、ハマグリ、エビ、カニなど

サリチル酸化合物(アレルギー反応を悪化させる)

〇症状〇肥満細胞からヒスタミンの遊離を促進させる

<食品>トマト、きゅうり、じゃがいも、いちご、メロン、かんきつ類、ブドウ、りんご、シナモン、蜂蜜、ミント、アーモンド など

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仮性アレルゲンの症状の特徴


仮性アレルゲンによる症状は、用量に依存するようです。つまり短期間で大量に摂取したときに症状は強くなるということ。

また、症状は毎回は起こらず、その日の体調で症状が出たりでなかったりすることも特徴です。

さらに、食材が古くなると食品中に含まれる化学物質が増えて症状が悪化したり、加熱や発酵させることで科学物質が変化して症状が出にくいという特徴もあります。

仮性アレルゲンの予防法・注意点


仮性アレルゲンはふだん食べている食品のなかに含まれているので,全てを避けることは不可能です。ただし、以下のようなことを注意して食べれば問題ありません。

・短期間でたくさん食べない。
・毎日食べない
・あくぬきや湯通しをする
・生のまま食べない、加工(加熱・発酵)調理をする
・体調が悪い時には食べない、食べ過ぎない(特に症状が出たことがある場合)
・新鮮な食材を使用する。

仮性アレルゲンか食物アレルギーかの判断

仮性アレルゲンによる症状か、食物アレルギーによる症状かを見分けるためには、病院での血液検査がある程度有用です。

絶対的なことがわかるわけではありませんが、参考になるでしょう。

さいごに

普段わたしたちが口にしている食品は、薬にも毒にもなってしまうのはかなりショック。ですが、怖がらないで正しい知識をもっていれば、おいしく、楽しく、健康に食品を口にしていくこともできます。

本記事の内容は私が知識として知っていて本当に良かった。。と思える内容。あなたの頭のすみっこにもぜひ入れておいてくださいね。

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