小学校3年生の娘。今年は夏休みの宿題で初めての読書感想文にチャレンジするみたい。
娘は嫌がっていますが、作文を1つ完成させることは彼女の自信つながると思うのでしっかり取り組ませたいなと思っています。
・・・では、どうやって?
世の中にはたくさんの読書感想文の書き方本がありますが、たくさんありすぎてどれを参考にしたらいいかわからない!
そう頭を悩ませていたときに、出会ったのが「クイズノック」のYoutube動画。
中でも渡辺航平さんこと「こうちゃん」の読書感想文がとても良いお手本だったので、母親目線で研究してみたいと思いました。

小学生読書感想文お手本 クイズノック こうちゃんの読書感想文がすごい!
QuizKnock(クイズノック)とは?
すごく失礼なのですが、私はテレビや雑誌などのメディアをほとんど見ないので「QuizKnock(クイズノック)」という彼らの存在を今日の今日まで知りませんでした。
調べてみたら、すごい集団なんですね。
QuizKnockは、クイズを題材とするWEBメディア、YouTuber。「楽しいから始まる学び」 や「身の回りのモノ・コトをクイズで理解する」 をコンセプトに、伊沢拓司を中心とした東京大学などの卒業生及び現役生らにより運営されている知的メディアである
略称はQK。 ウィキペディア
You tube動画をいくつか拝見しただけですが、頭が良いだけでなく、とても好感が持てる青年たちで一気にファンになってしまいました。
QuizKnock(クイズノック)の面白企画
私が今回参考にしたいと思ったのは、こちらの動画です。
小学校低学年の課題図書に対して、クイズノックのメンバーが本気で読書感想文に取り組み、完成させるまでのタイムや、完成度を競い合うといった企画。
個性が異なる伊沢拓司さんと渡辺航平さん(こうちゃん)の二人が競い合います。
今回こちらの記事では二人が競い合った結果や伊沢拓司さんの感想文はどうだった?うんぬんは置いておいて、渡辺航平(こうちゃん)さんの読書感想文に焦点を当てたいと思います。
なぜならこうちゃんの読書感想文が「小学生」の素晴らしいお手本なので。
ちなみに課題図書は以下の2冊
・きみ、なにがすき?(はせがわさとみ)
・ルラルさんのだいくしごと(いとうひろし)
こうちゃんが選んだのは「きみ、なにがすき?(はせがわさとみ)」の方。
QuizKnock(クイズノック)こうちゃん の読書感想文 全文大公開!
こうちゃんが書いた感想文の全文を公開します!
「きみ、なにがすき?」を読んで 渡辺航平
私は小学1年生になったので初めて読書感想文を書きます。
この本を選んだ理由は、誕生日に動物図鑑を買ってもらうほど私は動物好きで表紙の絵のアナグマがかわいいと思ったからです。
私は欲しいものをお母さんにねだってもたまにしか買ってくれません。アナグマは自分で作りたいと思ったものがなぜだかすぐ手に入るので、すごくうらやましいなと思いました。私も友達からいきなり動物図鑑をもらいたいものです。
だからキイチゴのジュースをくれたハリネズミに対して乱暴な態度をとるアナグマを、私はなんて悪いやつなんだと思いました。だってキイチゴ畑を作ってキイチゴを欲しがっていたのはアナグマなんだから。優しい友達に対して優しく接するのは友達関係の基本です。
それではなぜアナグマはあんな態度をとってしまったのか考えてみました。アナグマは最後、自分の庭に椅子とテーブルを置き、友達と楽しく過ごしていました。アナグマが色々なものを自分の庭で作りたがっていたのは友達と仲良くしたかったからだったのです。
私はそれに気づくとアナグマの気持ちがわかるような気がしました。私は知り合いが誰もいない小学校に入学したので、友達を作るのに必死でした。私はそれが空回りして友達とケンカしてしまったこともありました。そんな私に対して友達は「航平くんと遊ぶのが楽しい」と言ってくれました。ハリネズミがアナグマに言ったのと同じ言葉で私は救われたのです。
それから学校生活は楽しくなりました。アナグマは最後、自分が本当にしたいのは友達と仲良くすることだと気づきました。私は幸い良い友達に恵まれています。ずっと仲良く大切にしていきたいと思いました。
どうでしょう?素敵ですよね?原稿用紙2枚(800字)にピッタリ収まっているそうです。
もしあと200字あれば、こうちゃんがお友達どどのようにケンカしてしまったのか?を実際の経験に落とし込んで書きたかった、と言われていました。
感想文の内容もさることながら、それ以上にわたしが参考に出来ると思ったのは、
・文章の流れ
・実際に体験した話の盛り込み方
・構成
etc…
です。じっくり研究すれば、娘の読書感想文に応用して、娘を楽しく指導出来ると思いました。
では、研究したポイントをまとめたいと思います。
クイズノック こうちゃんの読書感想文を大研究
研究した結果、こうちゃんの読書感想文のポイントは以下の4つになると思いました。
(1)〇〇を読んで+名前を初めに
(2)動機:なぜこの本を選んだか?
(3)感情から「なぜ?どうして?」を引き出し、深く考える
(4)本の内容と実体験の共通点をヒントにして答えを導く
母親目線で解説したいと思います。
(1)〇〇を読んで+名前を初めに
私が動画を見ていてまず印象に残ったのは、こうちゃんがまず初め、何も考えずに「読んだ本+名前」を書いていたことです。
大人から言わせれば当たり前のことでも、初めて作文を書く小学生にとっては、きちんと教えてあげないといけないところだと思います。
テストに名前を書かないと0点になってしまうのと同じ。
基本中の基本なので、しっかり教えてあげたいと思いました。
(2)動機:なぜこの本を選んだか?
おざなりにしてしまいがちな「動機」の部分。
人には「行動を起こすきっかけや理由=動機」が必ずあります。
そして、その動機がすごく大事だったりします。
どんなことでも「結果だけ」が注目されていたら人は大きく進化しないので、どんな些細なことであっても動機が大事であることを娘に教えてあげたいと思いました。
こうちゃんが書いた「アナグマの絵がかわいい」という可愛らしい動機であっても十分立派な動機です。
大事なのはどんな動機であれそれを「意識して行動するか・しないか」ということ。人生が激変する可能性もあるので、意識をさせるきっかけになればいいなと私はと思います。
(3)感情から「なぜ?どうして?」を引き出し、深く考える
こうちゃんの読書感想文には素朴な感情が素直に書かれてあります。
<例>
・アナグマは自分で作りたいと思ったものがなぜだかすぐ手に入るのですごくうらやましいなと思いました。
・乱暴な態度をとるアナグマを、私はなんて悪いやつなんだと思いました。
そして、その素朴な感情から「なぜ?どうして?」を引き出し、深く考えて文章化しています。
こうちゃんの場合は「なぜアナグマはあんな態度をとってしまったのか」を深く考えています。
読書感想文のキモは「その本を読んだことで自分は何を深く考えたか」なんだなー、、、と改めて思いました。
読書感想文のキモについて娘にしっかり指導したいと思いましたし、日頃から「なぜ?」「どうして?」を意識させるきっかけになればと思いました。
(4)本の内容と実体験の共通点をヒントにして答えを導く
「本当の想像力は、実体験からしか生まれない。」・・・というのはどこかで聞いたことがある言葉なのですが、こうちゃんの読書感想文を読んで、改めてこの言葉にリアリティを感じました。
こうちゃんは、友達が「航平くんと遊ぶのが楽しい」と言ってくれた本の内容と共通の実体験が「なぜアナグマはあんな態度をとってしまったのか」について考えた答えを導き出しています。
さらに読み手は、自分が体験したことでなくても、他人がリアルに体験したことを読み聞きすることで、感情移入することができます。
つまり「なんだか伝わる感想文」に仕上がってしまうのです。
「本当の想像力は、実体験からしか生まれない」ことを意識させたいと思ったし、親としても実体験させることを端折らず子育てしていきたいなと思いました。
さいごに
この記事、QuizKnock(クイズノック)のこうちゃんが書いた読書感想文の感想みたいになってしまいましたが(笑)。
この夏休み、初めて読書感想文を書く娘を親として見守るために、十分すぎるほどの気づきを与えてくれたなあー・・・と、こうちゃんに大感謝。
素晴らしい感想文例文があれば、書き方のコツがわかって良いですよね。
こうちゃんのおかげで、子供が「感想文書けない!!」とグズったら、
・素直に思ったことを言ってごらん?
・なぜ?どうして?って思ったことはない?
・実際の体験と共通することはあった?
などと質問を投げかけ、答えを書き留めてあげて、感想文を仕上げるフォローができるのではないかな?と思います。

