オンライン家庭教師で必要とされる機材の1つに「書画カメラ(手元カメラ)」があります。
わが家は16社のオンライン家庭教師センターで無料体験を行った経験がありますが、「手元カメラをオススメする会社」⇔「手元カメラをとくに必要としない会社」の2つに分かれました。
手元カメラ(書画カメラ)は果たして必要なのか?
16社で無料体験した経験をもとに記事を書いています。
オンライン家庭教師で手元カメラは必要?16社体験して分かった事実
小学校低学年は不要
わが家は16社のオンライン家庭教師センターで無料体験を行った経験がありますが、結論、手元カメラをウリとしている会社はAIDNet(エイドネット)の1社だけでした。
その他の会社は「特に必要ない」「なくても授業は成り立つ」というスタンスで、必須アイテムではありませんでした。
わが家も実際に授業を行った感覚として、「手元カメラ」は必要ないと思ったのですが、これはおそらく娘が小学校2年生だからだと思います。
今後、問題の難易度が高くなり、解答の表現が複雑になるにしたがって、手元カメラが必要と感じてしまう場合があるかもしれない?と思いました。
教師側にはあったほうが良い
手元カメラは、言葉で表現することが難解な場合に必要だと思います。
たとえば、、
<算数・数学の場合>
●立体図形
●関数の図
●問題を解く手順が複雑な場合
etc…
<国語の場合>
●漢文のレ点、一二点
etc…
<理科・社会の場合>
●歴史人物の写真
●部位を表す写真
●地図
●表・グラフ
●各種図形
etc…
娘がまだ小2なので、難解な問題ではどうだったか?については実践レポートができないのですが、想像で、算数・数学の図形や、関数などは、手元カメラがある方が良い!と予想しています。
特に教師側には手元カメラがあったほうが良いと思います。
一方、生徒側は、必要になれば準備すればよいのではないか?と思います。
私は大学時代に小・中学生の家庭教師・塾講師を経験したことがあるので分かりますが、講師目線で考えると、生徒が問題を解く手順をリアルタイムで見たいです。(算数、数学の場合は特に。)
もし講師側から「手元カメラをつけてほしい」とリクエストがある場合は素直につけるべきではないか?と思います。
はるかに学習効果が上がると想像できるので。
「サボり」「分かったフリ」はバレる?
オンライン家庭教師で手元カメラがないと、「サボり」「分かったフリ」が出来てしまうのではないか?という情報をインターネット上で見たことがあります。
わが家は16社のオンライン家庭教師で無料体験を行った経験がありますが、実際の感覚として、手元カメラがないから「サボり」「分かったフリ」がバレるとは思いませんでした。
むしろ逆に、手元カメラよりもフロントカメラの方が顔の表情で先生に生徒側の状況が伝わりやすいと思います。
顔の表情から
「ヒントがほしい?」
「集中しよう!」
「ひょっとしてトイレに行きたい?」
などを声掛けしてもらい、効果的な授業になっていたことが多かったように思います。
ただし、先述しましたが、これは娘が小学校2年生だからかもしれません。
お子さまが精神的に成熟してきたり、自身の状況をしっかりと言葉で伝えることができる年齢になれば、フロントカメラよりも、手元カメラの必要性が増してくるのではないか?と感じます。
書画カメラオススメ
次に、書画カメラのオススメについてご紹介します。
Amazonや楽天などで「手元カメラ(書画カメラ)」として販売されている代物は、こいったモノ。
13,000~35,000円ぐらいで販売されています。
●ズームやライトがついている
●真上から俯瞰した映像が撮れる
などのメリットがあるので、高性能な手元カメラを必要としているのであれば購入するのもよいのではないか?と思います。
ただ、ここまで高額な金額を出さなくと手元カメラ(書画カメラ)を実現させることができます。
3つご紹介しますね。
Webカメラ+クリップ(3500円)
写真のとおり「オンライン東大家庭教師友の会」は、「Webカメラ」と「クリップ」を組み合わせて書画カメラ(手元カメラ)を実現させています。
オンライン東大家庭教師友の会は、手元カメラを必須アイテムとしていませんでしたが、スタッフが「学年が上がるにしたがって手元カメラが必要になってくる場合がある。」と言われていました。
クリップの商品名ですが、「どっちもクリップ」という商品を使用されているようです。が、類似商品はたくさんありますのでぜひ探されてみて下さい。
このやり方だと3,500円ぐらいの出費でしょうか。
わざわざ高価な書画カメラ(手元カメラ)を購入する必要性はありませんよね?
スマホアプリ
手元カメラを必須とするオンライン家庭教師センターのAIDNetから教わった方式が、スマホアプリを利用する方法。
スマホにアプリインストールしたり、PCにドライバーを設定する手間がありますが、スマホをお持ちであればわざわざ高価な書画カメラを購入する必要もないですよね?
スマホのカメラレンズの性能も年々向上していることですし、個人的には問題ないのかな?と思いますが、お子さまが授業をしている間はスマホをいじれないというデメリットもありますので、ご検討されてみてください。
AIDNetから推奨されたアプリ2つをご紹介します。
使用するスマートフォンとPCが同じネットワークに接続もしくは、USBなどで接続されている場合に使用できますよ。
アプリ1:ivcam
1つめはivcam。
AIDnetからオススメアプリとして一番はじめに紹介してもらいました。
わが家はsurfacepro4を使用しているのですが、バージョンの不一致なのかivcamを利用することができませんでした。(通常はivcamでどのご家庭も利用できるそうです。)
ivcamの設定については、AIDnetからは丁寧なマニュアルをいただきました。
また、こちらのブログでも丁寧に説明されていますので、もし利用される場合はご覧になってみてください。
アプリ2:epoccam
2つ目はEpocCam。公式ページはkinoni.comになります。
EpocCamは、以下の4ステップで使用可能です。
●STEP1:スマートフォンにアプリをインストール
●STEP2:PCにOSに合わせたドライバーをインストール
●STEP3:テスト(こちら※開いたページの「Video source:」欄から「EpocCam」を選択することでテスト可能)
●STEP4:Skype、zoomなどでカメラ設定から「EpocCam」を選択
わが家はスマホクリップでスマホと机を固定して利用してみましたが、わざわざスマホクリップを購入しなくても自宅の椅子や台など、代替できるもので上からスマホで映せるように工夫してもいいかもしれませんね。
手元カメラの必要性をNetty担当者に問い合わせ
先述しましたが、オンライン家庭教師で手元カメラがないと、「サボり」「分かったフリ」が出来てしまう・・・という情報がインターネット上であります。
「実際の現場ではどのように感じているのかな?」と思い、手元カメラを不要としているオンライン家庭教師Nettyスタッフに質問をしてみました。
オンライン家庭教師Nettyは、パソコン上のホワイトボードに書き込むことによって、授業をすすめていく形式。
ちなみにですが、Nettyは「真剣な受験の相談」から「素朴な疑問」「細かい問い合わせ」まで、とても親身に応じてくださるとても感じの良い、信頼できる会社。
今回の質問にもとても丁寧に回答をしていただけましたよ。
手元カメラがない場合 現場での工夫は?
オンライン家庭教師Nettyは、パソコン上のホワイトボードに書き込むことによって、授業をすすめていく形式。
よって手元カメラ(書画カメラ)がありません。
生徒側の書き込みが一切見えない盲点について、Nettyご担当者さまに問い合わせをしてみました。
打開策は3点。
打開策
●先生と生徒の信頼関係
●授業進行のスキル
●親子のコミュニケーション
こんなお話を聞くことができました。
打開策1:先生と生徒の信頼関係
Nettyでは「勉強以上に生徒をよく知ってあげること」「人と人の付き合いをすること」を講師たち指導しているのだそうです。
Nettyご担当者さまは以下のように言い切っていました。
打開策2:授業進行のスキル
先生と生徒がお互いを分かりあう過程で、先生側も授業進行のスキルが磨かれていくのだそうです。
たしかに、実際にNettyで無料体験をして感じたのは先生がオンラインのデメリットもクリアするよう、授業の進行を工夫していたということ。
授業進行の工夫
●単なる答え合わせにならない
●Yes/Noだけで答えられる質問をしない
●授業は生徒側の書き込みの内容をゆっくりと確認しながら進める
●先生側の一方通行にならないよう配慮
まずは先生を信頼して、様子を見ることが大事かもしれません。
打開策3:親子のコミュニケーション
先生だけに頼らず「授業が終わった後に親子で授業の内容を振り返ることが大事」とアドバイスをいただきました。
というのも授業後にお子さまがアウトプットすることで授業の復習にもなるからです。
素朴な疑問に親身になって対応していただいたNettyご担当者さまに感謝!
本題からそれますが、Nettyは「真剣な受験な相談」「子どもの教育のアドバイス」もしていただけましたよ。
さいごに:学年が上がれば検討しよう!
以上、16社のオンライン家庭教師で体験授業を行った経験をもとに、オンライン家庭教師で手元カメラ(書画カメラ)は必要かどうか?についてレポートしてみました。
結論、
●小学校低学年のうちは、フロントカメラのみがbetter
●問題の難易度が高くなり、解答の表現が複雑になるにしたがって手元カメラが活用できる
のではないか?と個人的には思っています。
こだわりがなければ、工夫次第でお金をかけずに書画カメラ(手元カメラ)を実現できるので、ぜひご家庭・お子様にあった手段で実現していただけたらと思います!