子育てお役立ち情報

卒園式の謝辞で出席者全員が涙!書き方・長さ・流れは?感動のスピーチ例文を公開!

私は友人と一緒に保育園の卒園式で読み上げる「保護者代表の謝辞」の原稿を一緒に考えた経験があります。

保育園や幼稚園では、年長組のクラス役員が代表で謝辞を読むことがほとんどなので、前年度の3月にクラス役員を頼まれた時点で覚悟は決めている方がほどんどだと思います。

・・・ですが!いざ年度が始まってしまうと、日々の仕事・育児に追われる毎日で、結局友人は2月の終わりにあたふたと準備を始めて私に「お願い><」と協力を求めてきました。

やるからには真心を込めて文章を考えたい!巷に出回るテンプレートや例文をまねずにオリジナリティを出したい!

そんな想いで考えた謝辞は、「感動的だった!」「泣けた!」と大評判だった様子。

これから保育園や幼稚園の卒園式を迎え、保護者代表の謝辞を務められる方へ参考のために、謝辞を考える際の大事なポイントや実際の例文を公開したいと思います。

卒園式謝辞完成までのやることリスト

まずは謝辞完成までの「やるべきこと」をまとめましょう。謝辞は「文章を完成させて終了」ではありません。

専用の用紙に文章をしたためたり、スピーチの練習、お辞儀の練習、、と文章を考える以外にもやるべきことがいくつもあります。

友人の場合、卒園式の3週間前からドタバタと動きはじめたので参考になるかわかりませんが、逆に集中したら3週間でできます!

やることはざっくりと以下のような感じだったと思います。

<やることリスト>
(1)文章の長さ、文字数、構成を考える
(2)保育園での具体的エピソードを洗い出す
(3)文章を考える
(4)用紙の注文
(5)用紙の印刷
(6)スピーチの練習

本記事では「文章」に焦点を当ててご紹介しますね。

卒園式謝辞の長さ(時間)

卒園式の謝辞を考えるにあたって、一番最初に決めなくてはいけないと思ったのは「時間(長さ)」でした。

聞いている側(特にじっとしているのがつらい子どもたち)のストレスになってしまう長すぎるスピーチだけはNG。

私の父は、小学校~中学校にかけてPTA会長を4年間務めた経験があるため、さっそく相談。

「最低でも3分。長くて5分。」とのアドバイスをもらい、時間(長さ)を「3分~3分30秒程度にまとめる」と決めました。

卒園式謝辞の文字数

二番目に決めたのは、「文字数」です。

時間(長さ)を3分~3分30秒程度と決めたので、それに似あう文字数をはじき出します。

「ゆっくり、聞き手が聞き取りやすい話し方」かつ「自分も話しやすい話し方」で何文字読めるのかを絵本を読んで実践。

友人の場合は、3分30秒で「1000文字程度」ということがわかりました。

一般的にも1分間に300文字程度を話すのが聞き取りやすいといわれているらしく、原稿の文字数を「1000文字程度にまとめる」と決めました。

スポンサーリンク
 

卒園式謝辞の構成とオリジナリティを出すポイント

三番目に決めたのは「構成」です。

謝辞のようなスピーチには「お決まり」の構成があり、巷には数々のテンプレートや例文が出回っています。

ですが、それらをただ真似るだけでは白けてしまうし、せっかくお世話になった先生にかなり失礼!!

謝辞という改まった文章でありつつオリジナリティを出して、感動的な文章に仕上げるには「お決まりのパート」は無難に。「個性を出せるパート」は具体的エピソードを感情を交えること!

構成は以下6つのパートに分けることができます。

(1)冒頭文(お決まりパート)

まずはお決まりの季節のあいさつを。
<例>
●柔らかな日差しに、花の蕾も膨らみ始めた早春のこの佳き日に
●桜の便りが待たれる季節となりました。

(2)先生・来賓へのお礼(お決まりパート)

保育園・幼稚園生活でお世話になった先生方への感謝の気持ちを伝えます。
<例>
●園長先生をはじめ先生方、ならびに関係者の皆様、保護者を代表いたしまして、一言お礼のご挨拶を申し上げます。

(3)保育園・幼稚園生活の思い出(個性を出すパート)<最重要パート>

全員の子どもたちが特にがんばった行事を2つほど取り上げます。

子どもたちが努力した様子や、本番までの具体的なエピソードを取り上げつつ、本番当日まで親として感じた感情を臨場感をもって伝えるのがポイント。

そう、感動的なスピーチに仕上がるには「感情」がもっとも大事です!!!

そして、絶対忘れてはいけないのは、陰ながら支えてくださった先生への感謝の気持ちです!

(4)現在の心情(個性をだすパート)

保育園・幼稚園での生活を振り返って今感じていること、小学校へ入学してからのことなどを素直に書きましょう。

(5)結び(お決まりパート)

最後にもう一度、先生方への感謝の言葉を。
<例>
●最後になりますが、●●保育園のますますの発展と、本日参列のすべての皆様のご活躍、ご健勝をお祈りして、私からのご挨拶とさせていただきます。

(6)日付と氏名(お決まりパート)

文末に、日付と氏名を添えます。

スポンサーリンク
 

謝辞の例文

お待たせしました!私たちが考えた謝辞(原文そのまま)を公開します!!合計1021文字でまとめました。ぜひ参考になさってください。

寒さの中にも、やわらかな春の日差しを感じられる季節となりました。

本日は、このような盛大な卒園式を催して頂き誠にありがとうございます。また、ご来賓の皆様におかれましても、お忙しい中ご臨席を賜り誠にありがとうございます。

僭越ではありますが、保護者を代表致しまして、ご挨拶させて頂きます。

思い起こせば4年前の春。「ママと離れたくない!」と、泣きながら保育園に通う子どもたちでしたが、先生方が愛情をたっぷり注いでくださったおかげで、いつの間にか笑顔が増え、元気に保育園に通い、心も身体もたくましく成長していきました。

たくさんの行事がありました。

特に、印象的だったのは年長組での「運動会」と「発表会」です。

運動会では●●保育園年長組の伝統である「●●●●」を「絶対に成功させるんだ!」と家でも気迫たっぷりで練習を繰り返し、発表会では「●●●●」の、大人でも覚えることが難しい長ゼリフを夕飯時もお風呂でも口にする毎日。

子どもたちが年長組として演目に取り組む姿勢には、保護者の一人として驚き、本番当日は祈るような気持ちで見守りました。

もちろん当日は大成功。

子どもたちだけでなく私たち保護者も、立派なお兄さん・お姉さんに成長した子どもたちの姿に感激して、胸がいっぱいになりました。

これらの大成功は、先生方の陰でのさまざまな準備や指導なしでは成り立たなかったのは言うまでもありません。

大きなイベントだけではなく、日々の保育でも、子どもたちの気持ちや、一人一人の個性を尊重したご指導をしていただきました。

園長先生をはじめ、先生方は、子どもたちだけでなく、時には保護者のわたしたちにも寄り添って下さる心強い存在で、●●保育園に子どもを通わせた日々は、子どもたちが人間として生きていく上での重要な基礎を、先生方と力を合わせて築き上げた4年間だったと思っています。

子どもたちは、この●●保育園で多くのことを学び、成長しました。これから、新しい場所で、新しい友達との生活を始めることになりますが、●●保育園で培われたものを大切に、それぞれが個性的で魅力的な「オンリーワンの人間」になっていくことを楽しみに、親としてサポートしていけたらと思います。

最後になりましたが、先生方のご健康とご多幸、●●保育園のますますの発展をお祈りし、保護者を代表いたしまして、お礼の言葉とさせていただきます。

今までお世話いただき本当にありがとうございました。

令和〇年〇月〇日 保護者代表●●●●

さいごに

スピーチというものは緊張してしまうものですが、友人の場合は、感極まってしまい緊張どころではなかったようで、涙涙で謝辞を読み上げ、結果として感動のスピーチになったよう。

でも、この「感極まる」「心を込める」というところが、実は最も大事なところ。

上手くいく/行かないはなく、心を込めた言葉は必ず聞き手に届くもの。

あなたにとっても、お子さまにとっても忘れられない卒園式になることを願っています!